さがみの日記

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zoom RSS 「ほほえみの御仏―二つの半跏思惟像」平成館

<<   作成日時 : 2016/07/12 09:37   >>

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斑鳩の里中宮寺から、半跏思惟像が上野においでになった。
展示されている平成館への道すがら池に可愛い蓮の花が咲いていた。
東京の前には先がけて韓国で、そのルーツを同じにする韓国の国宝と対面して展示された。
もうひとつの鋳造された韓国の仏像はとても美しく、特に夢を見ているような柔らかな表情は赤ちゃんのような無垢な微笑みに思えた。

中学生の時教科書の写真に惹かれて以来、ようやく長年の念願がかない、10数年前、中宮寺で池の中に浮かんだようなお堂の中にあるこの像を始めて目にすることができた。
何の飾り気も無くシンプルで、ことさらなにかを考えているようなポーズは、張り詰めた空気感とどこか包むような優しさも漂わせ不思議な気持ちになった。

近年東京に何かの都合で奈良から仏像が展示される機会があるごとに会場に足を運ぶ。
暗いお堂の中では目撃できない後姿を拝みたいと思うからだ。。
飛鳥時代から白鳳時代となると、仏像の中にどこか人間の姿が感じられてくる。
薬師寺の日光月光菩薩が平成館に展示されたときは、あまりに美しい後姿にノックアウトされた。

今回も360度から見ることができるのがとても楽しみだった。
写真や映像で見る以上に、黒の色の部分の肌触りの感じが多種多様で、接ぎ目や釘穴らしいものが見て取れた。
なぜ全体が黒いかは、黒漆が塗られているからではあるが、TVの番組を見てなるほどと納得をできた。
昭和42年の調査で、この像はクスノキを使い10数個のパーツに分けて制作して組まれて作られたたものだとわかった。
美しいフォルムは、とことん納得いく形を作って接ぎ合わせたからできるラインだ。
(国宝縄文のヴィーナスも、パーツごとに作ったものをつなぎ合わせてあるから、あの究極のラインが表れている・・・)

漆は接合に使われるものだから丁寧に継ぎ目部分に重ねて塗られたことだろう、その下地の黒漆の上に塗られた顔料は経年で剥げ落ち、身に着けていた種々の飾り物も失われてしまった。。
復元されたイメージ像は、制作された当時は身体は肌色、衣服は緑青と朱、そして金の腕輪や胴体に装身具を付けていたらしい。
金の王冠の飾りをかぶっていた頭上の丸く結った二つの髪から肩に流れるカールした垂髪、中性的な胴体は、まさに衣装を着る前のヌードなのかとわかるとよけいドキドキする。

この仏像は黒光りするので写真の撮影がとてもむずかしいらしい。
私は数年前のJALのカレンダーの中のこの像を真正面から撮った一枚を切り抜いて額絵にしているのだが、大正時代の写真家小川晴暘がガラス乾板で写したものは格別美しい。
奈良市登大路の「飛鳥園仏像写真ギャラリー館」に在る。
学徒動員された学生がこの写真を求めた、というエピソードは胸キュンとなる。
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