リモージュの陶器の小箱「ピルケース」

数年前、銀座に「アンティークモール」ができたという新聞記事をみて喜び勇んで出かけてみたことがある。
各階ごとのテーマがあり、フロアのガラスケースの中のコレクションはそのどれも熱いオーナーの思い入れがありみているだけでとても面白い。

ケースの中の小さなフランス製のピルケースに魅了され何度もケース前を行き来してしまった。
気になったものは手のひらに乗るほどの小さな陶器の小箱で黄色のソファーの上に黒豹が座っているというとてもモダンなデザインだった。
フランスの柄の主流は小花柄だが、黒豹はその斬新なデザインだけでなく、ソファーの部分の目の覚めるような黄色、それは、紫色同様、独特の西洋の黄色だった。
まばゆい黄色は太陽の色、王様の色、陶磁器で確かめたのは初めてだった。
小箱は昔の物は、技術的に(焼締めたあとの縮み加減)蓋の留め金を合わすのが難しかったようだ。
また珍しい動物をモチーフにしたものは、窯をかかえていた城主の趣向だったらしい。
今でも思い切ってあの黒豹の小箱を手に入れておけばよかったのにと思い出す。

現代はコレクションとして、リモージュの小箱は高度な技術で再現されている。

もうひとつ興味をもったのは、丈夫な鋳物の足を持つミシン台を改造した置物台だった。
なつかしい。
私はこの見覚えのあるSINGERという名前が浮かび上がったシンガーの足踏みミシンで昔(40年前?)、見様見真似でブラジャーを作ったことがある。
思春期の中学生はささいなことでも他人の目を気になりだしたら止まらない。
母の物をお手本に父のシャツから切り出しヘンテコなものが出来上がった。
細かい所、カーブのところも微妙な足の踏み加減で自在に操ることができ、その時はそれだけで満足感があった。
黒い頭部の古いミシンは、置物としてもアンティークな趣が素敵だ。
鋳物の足を持つミシン台は頭部ははずされ、厚い透明な強化ガラスの板が代りに取り付けられみごとにアンティークなインテリア家具に変身していた。



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この記事へのコメント

MAKI
2005年07月15日 22:16
リモージュを熱く語るsatoさんが何だかなつかしく・・・
(すみません!私にとっては・・です。汗)
とても嬉しくなりました。^^
SINGERのミシン・・・昔、うちにもあった気がします。。
それにしても、ブラジャーを作ったなんて・・・
なんておしゃれな中学生でしょう!!
sato
2005年07月17日 19:08
陶磁器の都リモージュの市のマークは、「夜通し燃えさかる炉の炎」です。このマークを街の随所で見かけました。陶磁器の工房の戸外では、池にみたてたコーナーに鮮やかなブルーが流れのように描かれた白地のお皿が置かれていました。中央に一見グロテスクなオブジェがあり、アートだなあと感心したものです

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