陶芸教室 トルソー「ファミリー」

画像
父と母が逝って数年になる。
写真の中の二人はいつも笑っている。
思い出の中の父に、申し訳なかったなと悔いることが一つある。
大和郡山城の公園の桜を観に行ったとき、「久しぶりに文化的な体験がしたい」と、城内にある歴史的な文庫を見学したいといった。
しかし、足腰が弱っていて、建物の中の敷居や段差をまたぐような動作は体力的にとてもおぼつかない。
(無理だからやめましょう)といったら、とても残念そうだった。
あの時、時間をかけて皆でかかえてあげたら、あの空間を体験させてあげたら、それだけで喜んだろうに・・・・
面倒を避けてしまったら、それで終わりになってしまったことを思い出すといつも悔やまれる。
晩年の父とは心が通い合ったことはとてもうれしい。
悲しさや苦しさを語るときは顔をゆがめて、冗談を言って笑う時は爽やかだった。
ストレートに感情を表わしてくれた父を愛おしいと思った。
父の顔は一気に仕上がった。

母を作るのは難しかった。
若い時の母を思いだした。
思春期の頃の私にいろんなことを語った。
そんなことまで言う?・・と思うこともあったが、伝えたいことがいっぱいあったんだと、今にしてわかった。
晩年の母は不本意なことばかりだったので、母がエネルギッシュに暮らした頃をイメージした。

故郷の思い出を呼び起こす人形は、今市上町にあった「高橋張子の虎本舗」の鯛抱き人形で、父の友人だった嘉市さんの何代か前の高橋熊市さんの作品だ。
父をイメージした人形と共に、置いているとなんだか癒される。

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