出西窯

郷里に出西窯がある。
地元の窯として人気があり記念品でやりとりされることもありどこの家にも必ず数点はある。
中学生の時おとなびたことを言う友人の一人が、ろくろを回す人になりたいといった。
唐突な考えにへえぇとしかいえなかった。
なんか哲学めいたものがあるのか、幼い私には想像も着かなかった。

おとなになり出西窯を訪れた時、工房で河井寛次郎、バーナードリーチ・・・という資料を見、
そういう時代がここにあったのかと感慨をもって見渡した。
秋の日差しの中の庭先に、同じ規格にみごとに成形された様々な形の器が行儀よく並んでいた。
それは尊い光景だった。
なにを選ぼうか迷ったが、工房の隅っこに置かれた何気なく花が投げ入れてあった黒い水指しが活き活きとしてみえ同じものを選んだ。。
もう一つは存在感をもつ、白出西といわれる鉢を選んだ。
黒い水指しには春には可愛いチュリップやすいせん、秋には白いかすみそうをいれる。
白出西の鉢には、つめたく冷やした真っ赤なトマトを入れ皆でほうばる。
鉢はときどき電子レンジにいれたりしたので、中央に線がはいったがそれもまた趣がある。
出西窯には大振りで重厚な形のもの、試みとして色物も種々あるが、
私の日常に自然に溶け込むこの2点は、登場した時は心地よく気持ちをおおらかにしてくれる。
そして確実にふるさとにつながるぬくもりがある。
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